マダム・デュカスは、早くからアーティステックなクリエーションに強い興味をもち、独学でさまざまなクリエーションに手を染める。
1987年、メゾン・ポレット、カルヴェン、ヴァランシアガなどオートクチュール・メゾンに帽子のモデルを提供するシルヴィ・フォスクディスのもとで、帽子クリエーターの道を歩み始める。次いで、ジャン・バルテ、モッシュ、レヴィヨン、ジャン・シャルル・ブロッソなどの帽子を手がける、ジョゼフ・プロゾヴスキに師事して、帽子デザイナーとしてのキャリアを積む。
その後イザドラは、彼女の才能を認め、その技術と感性を磨く手助けをした2人の師匠の励ましを受けて、帽子デザイナーとして独立。個人客はもちろん、舞台、映画、ミュージシャンからアーティストまで、幅広い層の帽子、ヘア・アクセサーの制作を手がけている。
イザドラが生み出す帽子とヘア・アクセサリーは、すべて手作りの一点ものばかり。とくにオーダーメイドの場合は、顔のシェープ、外見的なファッションはもちろん、その内面まで深く考察。当人も気付かない魅力を引き出す、アーティザナルな帽子をクリエイト。その一方で、1800年代のアンティックから現代に至る、帽子やアクセサリーの修復にも力を注いでいる。
イザドラは、帽子デザイナーとしてのキャリアの間に、オリジナルな帽子製作に欠かせない工具類や異なる素材を、世界中から収集。19世紀初頭のアンティックから、現代のコンテンポラリーな素材まで、膨大な量のコレクションが揃っている。
素材: 絹、サテン、木綿、麻、フェルト、モールスキン、レース、チュール、麦わら、リボン、レザー、鳥の羽根、毛皮、ペーパー、梱包材etc.,
ジャン・ポール・ゴルチエの2010年春夏パリ・オートクチュール・コレクションにて、帽子・ヘアアクセサリーを担当。
フランスの有名デザイナー、フィリップ・スタルクのために、帽子コレクション「ラブ・ボート」をクリエイト
リタ・ミツコやネグレス・ヴェルトなど、著名なフレンチ・ミュージシャンの帽子制作
フランスのアート出版社「アルディ」の依頼により、サロン「メゾン・エ・オブジェ」への出品作、ラップ・ペーパー製帽子「ル・リゾ」制作
オートクチュール、オリヴィエ・ラピドゥス・ストゥディオのために、3次元帽子の習作と作品制作
1998年のワールド・サッカー・カップ(フランス・スタディアム)・オープニング・セレモニーのファッション・ショーに参加する画家、エルヴェ・ディ・ロザのために、ヘアー、衣装、シューズ制作
パリのデザインショップ「アクシス」で販売するため、フィリップ・トゥランショ・デザインの、麦わら製のテーブル制作
日本のポム出版社による「アトリエ・デ・フィユ2」(2008年発行)出版記念のために、「フラワー・パワー」がテーマのエクスポジションに帽子制作
ミュゼ「ラ・ピシンヌ」(ルベ市)での、帽子のエクスポジション
ギャラリー、クーラン・ダール(パリ市)でのエクスポジション「頭部のためのアクセサリーとオブジェ」
「環境汚染」をテーマにした「ショールーム」(ル・ブルジェ市)でのエクスポジションのために、帽子制作
「新しいテキスタイル、新しい役割」をテーマにした「ショールーム」(ル・ブルジェ市)でのエクスポジションのために、帽子制作
2008年:「セラフィーヌ」マルタン・プロヴォスト監督、ヨランド・モロ主演、(フランスのセザール賞で、最優秀コスチューム賞を含め7部門受賞)
2008年:「フォーブル36」クリストフ・バラティエ監督、
2008年:「アステリックス・オリンピック・ゲーム」トーマス・ランズマン監督、ジェラール・ドゥパルデュー、アラン・ドロン他出演
2006年:「OSS 117」ミシェル・アザナディシウス監督、ジャン・ドゥジャルダン主演、
2004年:「Ce n’est pas cette vie dont j’ai reve」ミシェル・ピコリ主監督、主演
2004年:「ロング・エンゲージメント」ジャン=ピエール・ジュネ監督、オドレイ・トトゥ主演
2002年:「8人の女たち」フランソワ・オゾン監督、カトリーヌ・ドヌーヴ他
1994-1999年:アトリエ・カラコ・カヌズ(パリ市)で、帽子とヘアアクセサリーのクリエーションと制作
1990-1993年:「グレタ・ドゥ・ラ・モード」スクール(パリ市)のハイファッション部門の講師
ー現在は、バスティーユにほど近い11区の自宅アトリエにて、世界各地からの希望者を対象に、帽子とヘアアクセサリーのワークショップを開催。